ストローマン
私がまだ学生だった頃、喫茶店でアルバイトをしてた時の話。
当時、その方の年齢は60前後。愛車はかなり年期の入ったト○タ カ○ーナで、いつも独りでご来店。見た目はとても紳士的な男性で、シルクハットとマントがとても良く似合いそうな日本人離れした顔立ち。(ちょっと悪人顔だったかなぁ…) 私がアルバイトを始めるかなり前からの常連のお客様。注文は決まって『コーヒー!』の一言。(ココは喫茶店だからコーヒーにも種類があるのに。『コーヒー』だけで通じてしまうとは、まさに常連!) さらにこのお客様は、変わった習慣をお持ちの方でした。ご注文いただいたホットコーヒーに必ず『ストロー』を添えて出すのが必須で、添え忘れると必ず催促されるのでした。 熱いコーヒーをストローで飲むなんて、喉を直撃して火傷しそうなのに…。ほどよく冷めたところでチュー、チューと召しあがり、帰られる何とも不思議なお客様。ちなみに、その喫茶店にアイスコーヒーがなかった訳ではありません。 ウチワでついたあだ名は、もちろん『ストローマン』だったことは言うまでもありませんね。 今日は、日中眠気に襲われ『旨いコーヒーが飲みたーい!』と思った時、ふと昔の出来事を思い出したのでした。
by INISHIDA
| 2007-02-06 20:13
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